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著作権侵害はわかるのだけど

 5日、JASRACなどの著作権関連団体23団体が「YouTube社に著作権侵害行為の事前防止策を要請」というプレスリリースが発表されました。その要請文書の中に暫定対策として
(1)違法な投稿は民事・刑事の責任を問われる場合があると日本語で掲示すること
(2)投稿者に氏名・住所などを登録させること
(3)過去に違法な投稿をして削除された投稿者が再び投稿できないようにすること
の3点をYoutube側に求めています。
 言っている意味はわからないではないですが、実際Youtube側がそのような対策を採るとはちょっと考えづらいところではあります。私は著作権を否定するものでもありませんし、きちんとその権利を行使するべきだと思います。とはいえ、テクノロジーや時代の流れが急激に変化している現状で、四角四面で「権利の侵害」を訴えるのはちょっと「変」なんじゃないかと思えるのは私だけなんでしょうか?

 じゃあ、現実への対応としてどういう方策を取ればいいのか?と訊ねられれば、その答えを持ってはいないんですけどね。あるブログにこういう意見が書かれています。リンクと同列に扱うことはちょっと乱暴だとは思いますが、最後の段落
>>クリアすべき問題は多いだろうが、目指すべきゴール地点は前向きに
>>設定して欲しい。
>>というか、YouTubeは確実に前を向いているはずなのだが、肝心の
>>ユーザ側が(権利者でもないのにも関わらず)著作権侵害を理由に
>>YouTube批判をするのでは本末転倒な気がしてならない。
>>
>>これが既得権益を有する既存勢力と新興ビジネスとの「政治の問題」
>>であるがゆえに。
(改行位置は変更しています)
の「政治の問題」というところに共感を覚えます。
 時代は移ろい、人の感情や社会システムも変化していきます。JASRACなどの団体もいい意味での妥協をすることも必要なのではないでしょうか!?

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2006年12月07日 12:42に投稿されたエントリーのページです。

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