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マスコミ・広告代理店の責任はどこまでなのか?

 近未来通信が詐欺で家宅捜索を受けましたね。このことでマスコミや広告代理店の責任を問うブログをいくつか見つけました。最初に読んだのは「大西 宏のマーケティング・エッセンス」なんですが、この記事にいくつかリンクされています。近未来通信のまとめサイトがありますので、詳しい経緯はそこを読んでもらうことにして、確かに派手な宣伝をしていたようですね、この会社。有名女優や元プロ野球選手がCMに使われていたそうです。また、新聞広告もバンバン出していたようで、広告代の支払いが遅れだしたために、某新聞が告発し始めたとも言われていますね。

 まとめサイトに近未来通信の沿革や経緯を出していますが、週間東洋経済は昨年の10月には警告記事を出していたそうです。週間ダイヤモンドもその頃ですね。警告を発していたメディアがあるにもかかわらず、新聞やテレビなどで広告を打っていたということは、その仕事を請けたマスコミにも責任があるのではないか、また大西氏はマスコミと近未来通信の間に入った広告代理店にも責任があるのではないかということを主張されています。

 投資話というのはハイリスクハイリターンというギャンブル性がかなり高いものです。ですから投資する側もかなり慎重に行動しないといけないのですが、市井の人々は大手マスコミ媒体による広告は、信頼性が高いものだと勘違いしてしまいます。そして事件になったら、手のひらを返すような記事を掲載する。確かに節操がないですよね。そういうことを考えるなら、昨年10月以降の広告料金や代理店収入は被害者救済に当ててもおかしくないかなとも思います。
 一番悪いのは近未来通信ではあるのですが、とはいえ、被害者がまったく責任がないとも思えないのも事実。またマスコミや広告代理店にも、直接的な責任は問えないにしても、道義的責任がないとも思えない。

 マスコミや広告代理店は広告収入の一定割合を引当金として準備しておくほうがいいんじゃないかなぁと思いますね。全額返還するのはむずかしいとしても、一定割合は被害者救済に回しても、怒られることはなくて、逆に社会的責任としてほめられるのではないでしょうか?

 なんにせよ、いろいろ考えさせられる事件のひとつではありますね。

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2006年12月06日 14:14に投稿されたエントリーのページです。

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