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誰のためのもの?


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 いや、今日も寒いですね。空も雲で覆われてます。もう少し寒いと雪雲かなとも思える色ですね。

 朝は忙しい時間のはずなんですが、久々にとくダネ(フジテレビ系列)を見ることができました。数ヶ月おきに医療関係の特集をやっているのですが、今日は検診についてです。話の内容としては、がん検診での発見率の問題です。
 がん検診を受けたのに、その後病院でがんが見つかったなどの話はちょくちょく聞きます。なんでそうなるかというと、番組では2つの理由を出していました。それが
 1)検査機器の問題
 2)検査技量の問題
です。
 1)についてですが、番組では
 ・乳ガン検診においてマンモグラフィーだけでは見つからないものがある。マンモグラフィーに加えてエコー検診を行うことでかなりの確率で発見できる。
 ・肺ガン検診において、X線検診だけでは見つからないものがある。ヘリカルCT検診でかなりの確率で発見できる。もう少し言うとX線検診で見つかるものはヘリカルCT検診でも発見出来るが、ヘリカルCTで見つかるものでもX線検診では発見できないものもある。
などを取材していました。
 乳ガン検診で使用するエコーは多分どこの検診機関にもあると思います。がヘリカルCTはどこにもあるというものではありません。番組のアンケートでは200件以上の回答でヘリカルCT検診を行っている自治体は一桁(確か4件)という状況です。これでは検診の意味がないですね。
 2)については、検査結果から正しい判断ができる技量を医師が持っているかということになってしまいます。番組ではマンモグラフィー検診データの講習会を取り上げていました。医師の技量アップのために、NPOが講習会をやっているとのことです。講習会では最後にテストがあって、60点以上の人に認定証を出していますが、国が認めたものではなくて、この認定を受けていないからと言って検診をしても構わないものです。

 多分、これに加えて国・地方自治体の取り組み意識が大きく関わっているのではないでしょうか。ヘリカルCTというものはかなり高額なもの。これを日本全国どこの検診機関や病院で揃えるというのは、かなり難しいんじゃないでしょうか。特に人口が少ない地域だと機器を購入する余裕があるとも思えません。じゃあ国がその補助をするかと言えば、そう思えないですからね。

 番組の中で、アメリカはガン撲滅に対して精力的に取り組んでいるとのこと。日本国政府はどう考えているんでしょうか。どうも上辺の数字というか、自分たちが決めた数字を満たせばいいという自己満足に陥っているような気がしてなりません。上で述べた1)、2)だけで十分なガン対策ができることはありません。政府・自治体のサポートがないとできないと思います。

 実は再来週、市がやっている半日人間ドックを受けるんですね。ちょっと考えさせられる話題だったので、取り上げてみました。

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2007年12月04日 10:12に投稿されたエントリーのページです。

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