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やっぱり・・・わからんよねぇ


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 ここ数日、池田信夫氏のブログに注目していたんですが、hamachanこと濱口桂一郎氏との論争??になってしまい、余計に判りづらくなってしまいました。

 元々は『労働組合というギルド』というエントリーから始まっています。ここに書いてあることについてはなんとか半分以上理解できたのですが、コメント欄と濱口氏のブログhttp://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/、特に『半分だけ正しい知識でものを言うと』を読んでるとどうも混乱しちゃいますね。
 そういう意味では『裏表(Phinloda のもう裏だか表だか分からないページ)』(フィンローダさんのブログ)に賛成というかまったく同意ですね(プロファイル見て、「あぁあのフィンローダさんなんだと思っちゃいました。いや~懐かしい名前ですよ)。

 話の根元は格差社会問題。現状では、ワーキングプアと言われている低所得者層が増えていることなんですよね!?。そこには正規社員と非正規社員が存在することが、問題の根元だと池田氏は述べている(と理解している)。そこには労働組合があって、正規社員の既得権益を守っている。それがダメダメなんだと。

 確かにそう感じるところはたくさんあります。特に官公庁の労働組合は全く酷いものだと思いますね。社保庁しかり、全逓(こっちでよかったよなぁ)もそうです。自分たちの既得権益を、どうすれば守ることができるかしか考えていないとしか言いようがないです。
 でも企業別労働組合はどうなんでしょうね。自分たちの権利を主張しているのは間違いないですが、主張しすぎると最悪の場合には所属している企業がつぶれてしまいますから、どこかで妥協しているんじゃないかな?とも思えるんですよね。御用組合というのもありますしねぇ。
 ただ、こういう企業別組合が集まった産別労連や連合になっちゃうとおかしな方向に進んでいるとしか思えない。

 正規社員とか非正規社員と言っても、これは大企業の問題のような気がしてならないんです。中小企業にとって正規社員だろうが非正規社員であろうが、ともかく労働力が欲しいんです。ただ、雇う費用が出ないんですね。取引先からは納期短縮とコスト削減を強力に言われながらも、品質を落とすことができない。極端な言い方をすれば、じわじわと真綿で首を絞められているのと同じなんじゃないでしょうか。だからということもないのかも知れませんが、自分の子供に跡を継がせる社長がどんどん減少しています。子供は親が大変な目をして会社経営をやっているのを目の当たりにしてますから、別の会社に勤めている子供が会社を退職して跡を継ぐとなると、配偶者や子供を説得できないこともあるんじゃないでしょうか。

 ただ、中小零細企業の経営者の目から見ると、給与水準がどんどん高くなってきており、どんな形であれ人を雇うことが難しいのは間違いないと思います。自営業者である私も、人材特にプログラマやSEは欲しいです。でも人件費を考えると優秀な人材を見つけることは99.9%できません。自分が雇われることを考えて欲しい給与の半分しか出すことが出来ないんですからねぇ。まあこれについては私の才覚のなさも影響しているとは思いますが。




 雇用のミスマッチは私が診断士を勉強している以前から言われてきたことです。極論を言えば「職業選択の自由」を全面に出し過ぎたことが大きく影響しているんじゃないかと。またそれを親が助長しているんじゃないかと。
 私が子供の頃の時代は、選択の余地が少なくかつそれほど豊かではなかった時代です。だからみんな文句も言わず働いていた(と思います)。

 確かに今の日本、そこいらかしこで歪みが生じていると思います。これを是正するために、政府はいろんな対策を講じる必要があります。でもその対策を作る連中は世の中を知らずに純粋培養された公務員です。対処療法も必要ですが、官僚政治を打破しない限りは変わらないような気がしますが、どうなんでしょう。


 西安旅行記その3は明日以降にということで

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2007年09月26日 18:38に投稿されたエントリーのページです。

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