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3ドルOS

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 IZAに『「3ドルOSで格差なくせ」WinXP途上国向け』という記事が。なんやそれと思って読んでみると、MSが発展途上国向けに自社のOSとオフィスを3ドルで販売すると Bill Gates が北京で公演の中で言ったらしいです。
 3ドルというと日本円で350円くらい。日本の感覚でいうとめちゃくちゃ安いですよね。正規に買うと150ドル=17700円ですから1/50の価格です。MSは「貧富の差から生じるデジタルディバイドの解消を支援する」らしいです。
 たしかに3ドルは安いですよね。でもソフトを安くすれば、「貧富の格差から情実デジタルディバイド」が解消できるんでしょうか。「支援する」とありますから、それ自体で解消できるとは思っていないんでしょう。でもソフトが安くなってもハードのほうが高ければ無理でしょう。ましてや今回3ドルで販売するのは Windows XP Home(記事では簡易版とあるからHomeでしょう)や Office Personal です。これをまともに動かすには、最新に近いハードを揃えないとだめですよね。

 貧富の格差から生じるデジタルディバイドとありますが、一番の問題は貧富の格差が存在することです。それとインフラの問題も無視できません。電気がまともに通じていないところもあります。そんなところでパソコンでどうのこうのって、無理なんじゃないかと思うのですが。

 記事には
-------------- 引用開始 --------------

 世界的な課題となったデジタルデバイドの解消を目指す活動は、すでに始まっている。
 米マサチューセッツ工科大学のニコラス・ネグロポンテ氏を中心とするグループは「One Laptop per Child(1人の子供に1台のノートパソコン)」のプロジェクトを推進。無償OS「リナックス」を採用して、低価格のパソコンを途上国に普及させる活動を進めている。最終的に、ノートパソコン1台の価格を100ドル(約11800円)に下げて途上国に普及させる計画だ。

 一方、マイクロソフトも過去、マレーシアやタイなど数カ国に限定して、ウィンドウズの価格を30ドル(約3540円)以下に抑えて提供してきた。
 しかし、今回はその10分の1だ。なぜマイクロソフトは、3ドルソフトに踏み切ったのか。
 ゲイツ会長は「教育は未来にのための最も重要な投資だ」と説明、今回の計画が単なる慈善事業ではないことを強調した。
 途上国では、ウィンドウズなどの海賊版の使用が横行しており、安価であっても料金が支払われれば、ビジネスになる。さらに、今後成長が期待される途上国で、無償OSに対抗して、主導権を握るためには、ウィンドウズのユーザーを増やしておくことが不可欠だ。

 「現在10億人の世界のパソコン人口を、2015年までに2倍の20億人にしたい」
 技術革新の無限性を信じて止まないゲイツ会長の野望だ。

-------------- 引用終了 --------------
とありますので、MSの本音は、「海賊版」と「linuxPC」への対抗策でしょう。 まあ、将来を見越した戦略のようですね。ある意味ものすごくえげつない戦略です。が企業としては、当たり前の戦略でもあります。

 でも何故かMSが発表するとうさんくさく思えるのは何故なんでしょうねぇ。

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2007年04月21日 15:55に投稿されたエントリーのページです。

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