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不二家の行く先は

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 今日の日経に『「不二家、衛生意識の低さ原因」対策会議が中間報告』という記事が。記事によると
-------------- 引用開始 --------------

 報告書は一連の問題の原因に(1)期限管理の意識が低く、マニュアルより職人的な勘が優先した(2)生産予測や在庫管理が不適切で、過剰生産や在庫発生が起きた(3)品質管理担当者が兼務で業務を十分に果たせなかった――などを列挙した。

 郷原議長は「コンプライアンスの不十分さはあったが、食品衛生の点ですぐに健康被害を招く問題ではなかった」と強調した。

-------------- 引用終了 --------------
とあります。これを読む限りでは大会社の「食品工場」ではないですね。工場であればきちんと「管理」しているはずですから。近くにあるケーキ屋さんより酷いです。特に最後の言葉は余計なものでしょう。「健康被害を招く問題ではない」って、あなた・・・。こういう予断が大きな問題を引き起こすということが判っていないようです。
 記事の冒頭で「原因として従業員の衛生管理への意識の低さや在庫管理の不備などを指摘した。」とあります。衛生管理への意識の低さって・・・、食品会社でこんなこと言っていること自体論外のような気がします。

 今回の不祥事で不二家は
  1)山崎製パンの技術指導が入る
  2)銀座の本社ビル売却
という事態になっています。山崎製パン自体「不二家ブランド」は喉から手が出るものでしょう。不二家が経営体制を整えることができなければ、子会社もしくは吸収合併も十分あり得ることです。

 なんでこういうことになったんでしょう!?。私個人の考え(推測)としては
  『経営者のおごり』
が一番の問題点じゃないかと思います。不二家ブランドは古くから消費者の支持を得ており、このまま未来永劫続くと勘違いしていたのではないでしょうか。そういうおごりが知らないうちに従業員に伝わり
  『従業員のモラル低下』
がおこり、今回の不祥事が発生したんじゃないかと。

 これは老舗といわれる企業だけの問題でしょうか?。私はそうは思わない。オーナー社長の会社でも起こりうることだと思います。ではこういうことが起こらないようにはどうすべきか!?。一番重要なことは
  『コミュニケーション』
だと信じています。経営陣、とくに社長は重役のみならず、末端の従業員に対して自分の思いを伝える。それに対して従業員が考えていることを聞く。このキャッチボールが企業を支えていく大きな要因のひとつであると思います。

 『顧客満足』や『従業員満足』という言葉があります。企業がこの「満足」を充足するために、いろんな人が様々な方法を提案しています。でも根底にあるのは『コミュニケーション=対話』です。一方的ではなく、双方向なんです。
 人が考えていること、思っていることは他人には判りません。でも判ろうとする努力がなくては一生判ることはありません。そういう努力していますか??

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2007年02月28日 12:23に投稿されたエントリーのページです。

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